【報告】第5回TechSoupアジア・太平洋地域パートナーミーティングを東京で開催しました。



10月28日から30日まで、米国TechSoupと、アジア太平洋地域11か国(※)のTechSoupパートナー団体の代表20名が東京に集い、TechSoup(テックスープ)アジア・太平洋地域パートナー会議を実施しました。
この間、本会議(パートナー会議)のほかにも、一般向けのパブリックイベントや先進事例視察を実施しました。このようなアジア・太平洋地域の地域ミーティングはこの数年、年一回のペースで開催されていますが、今回初めてTechSoup Japan(テックスープ日本・日本NPOセンター)が会議をホストさせていただきました。簡単ではありますが、3日間の報告をさせていただきます。

※参加国は、フィリピン、マレーシア、ベトナム、インドネシア、オーストラリア、インド、香港、台湾、中国、韓国、日本、米国の計12か国。


1. TechSoupアジア・太平洋パートナー会議(10/28~29午前)



日本マイクロソフト株式会社の品川本社の会議室(素晴らしい見晴らし!)をお借りして、パートナー会議を開催。主に以下のことが行われました。

  • 米国TechSoupから最近の事業の動向と今後の戦略について情報提供
  • アジア・太平洋地域の各パートナー団体から自団体の事業紹介と課題の共有
  • TechSoupアジア・太平洋地域全体の最近の動向についての報告
  • アジア太平洋地域内での助成金や資金調達についての分科会

一日半の会議を経て、各国で利用できる非営利団体の認証プログラムのツール開発や、ボランティアのマッチングシステムの試験運用など、今後の取り組みが具体的に示されました。次回のミーティングでは、TechSoupとパートナー団体の強みを引き出し、個別または団体間でどう活かし事業につなげていくかの議論が期待されます。


2.  “TechSoupパブリックイベント-ITの力をNPOの力に-”(10/29午後)

TechSoup アジア・太平洋会議の一環として、日本NPOセンター主催で「ITの力をNPOを力に!」をテーマにしたパブリックイベントが開催されました。TechSoupのパートナー団体の他、ICTの支援をするNPO、IT関係の企業の方々にお集まりいただき、総勢70名以上が参加するイベントとなりました。(当日のプログラム内容についてはこちらをご覧ください。)

このイベントでは、国境を超えておこる災害と市民による支援活動にICTはどのように活かせるのか、また社会課題を解決する/解決する力を強化するために市民社会はICTをどのように活用できるのか、民間セクターとして企業とNPOはどのような協働が効果的か、など、テーマ別にセッションを行いました。またTechSoupのCEO レベッカ・マシサック氏からは開会の挨拶を、TechSoup Asia-Pacificの事業開発ディレクター サイモン・ジー氏からはキーノートスピーチとしてアジア太平洋地域のICTのトレンドやNPOの活用方法などについて話してもらうことで、日本国内の取り組みだけではなく、海外からの視点も盛り込まれた国際色豊かなイベントになりました。
TechSoupのパートナー団体からは、東日本大震災時におけるNPOや企業の取り組みや、不登校や自殺、獣害、産後ケアといったテーマに強い関心が寄せられました。


3.    ITを用いた先進的な取り組みをしている日本の団体を訪問(10/30)

最終日は、ITの特色を活かした事業を行っている先進事例として、横浜コミュニティデザインラボとGoogle Japan本社を訪問しました。

NPO法人 横浜コミュニティデザインラボ
横浜コミュニティデザインラボはまちづくりに取り組むNPOで、市民が地域の活動にその 人なりの関わり方で参加するためのプラットフォームづくりを進めている団体です。当日は横浜市関内の事務所兼コワーキングスペースを訪問し、代表の杉浦裕 樹さんにお話を伺いました。“参加とIT”をテーマに内容は多岐に渡り、市民がクラウドを利用して記事を書き上げる“ヨコハマ経済新聞”、まちづくり活動 の資金・人材をウェブで募集する“LOCAL GOOD YOKOHAMA”の取り組みなど同団体が行う事業紹介をいただきました。視察したメンバーからは、横浜コミュニティデザインラボに多様な人々が集まり、地域を盛 り上げる多種多様なプロジェクトが数多く生まれていること、それらを少人数のスタッフで運営していることに驚嘆の声が上がっていました。



Google Japan本社
ご存じのようにGoogleは、NPOに対して非営利団体向けプログラムGoogle for Nonprofitsのサービスを提供しており、ITコスト削減やスタッフ・ボランティアの作業効率化に貢献していますが、今回の訪問ではGoogleスタッフの石川さん、上野さんにGoogleとTechSoupが協働して取り組んでいる同プログラムの取り組みや今後の展望についてお話いただき、さらにオフィスをご案内いただきました。
六本木ヒルズの高層階にあるオフィスは、ユニークな内装で、常にアイデア・集中力を求められるスタッフが、リラックスした環境で仕事ができるよう工夫が凝らされていました。YouTube非営利プログラムの一環として、YouTubeの動画作成者のための製作スタジオをNPOにも開放していて、団体の認知度向上を目的とした動画撮影に利用が可能です。視察メンバーからは、「アイデアが詰まっていてヒントになった」「自国でもこうした施設が欲しい」などのコメントがありました。